「体をずっと掻いている」「皮膚が赤くなっている」「毛が抜けている部分がある」——犬の皮膚トラブルは、飼い主が最もよく気づく健康の異変のひとつです。
皮膚のかゆみや炎症は原因が多岐にわたり、アレルギー・ノミ・感染症・ホルモン異常など、見た目の症状が似ていても対処法がまったく異なる場合があります。
この記事では、犬の皮膚が赤い・かゆい主な原因と、アレルギーかどうかを見分けるポイントを解説します。
症状チェック:どんな皮膚トラブルが起きている?
まず、愛犬にどんな症状が出ているかを確認しましょう。
- 特定の部位だけを繰り返し掻く・舐める・噛む
- 皮膚が赤くなっている(発赤)
- フケが増えた・毛がベタベタしている
- 円形・不規則な脱毛がある
- 発疹・ブツブツ・水ぶくれがある
- 皮膚が厚くなっている・象の皮膚のようになっている(苔癬化)
- 耳・目の周り・お腹・足先も同時にかゆがっている
症状が出ている部位・時期・持続期間を記録しておくと、動物病院での診断がスムーズになります。
アレルギー性か非アレルギー性か:見分けるための3つの視点
視点① 症状が出る時期(季節性があるか)
春〜秋に悪化し、冬に落ち着く場合は花粉・カビなどの環境アレルギー(アトピー)の可能性があります。一方、年中症状が続く場合は食物アレルギー・ノミアレルギー・感染症なども疑われます。
視点② 症状が出る部位
アレルギー性の皮膚炎では、耳・目の周り・お腹・鼠径部・足先・脇の下など皮膚が薄い部位に症状が出やすい傾向があります。一方、ノミや疥癬(かいせん)は背中・腰・しっぽの根元に強いかゆみが出ることが多いです。
視点③ フードを変えたタイミングと一致するか
フードを変えてから数週間〜数ヶ月以内に症状が出始めた場合は、食物アレルギーを疑うきっかけになります。ただし、以前から食べていた食材がある日突然アレルゲンになることもあるため、「ずっと食べていたから大丈夫」とは言いきれません。
主な原因と特徴
① 食物アレルギー
犬に多いアレルゲンは鶏肉・牛肉・小麦・大豆・トウモロコシ・卵・乳製品などです。かゆみに加えて軟便・下痢・嘔吐などの消化器症状を伴うことが特徴です。
診断には「除去食試験」が必要で、アレルゲンとなりうる食材を完全に除いた加水分解タンパクフードや新規タンパクフードを8〜12週間与えて症状の改善を確認します。自己判断でフードを変えるだけでは正確な診断につながらないことが多いため、獣医師の指導のもとで行うことが重要です。
② 環境アレルギー(犬アトピー性皮膚炎)
ハウスダスト・ダニ・花粉・カビなど、環境中のアレルゲンに対する過剰な免疫反応によって起こります。1〜3歳ごろに発症することが多く、ゴールデンレトリバー・シーズー・フレンチブルドッグ・柴犬などで発症しやすいとされています。
完治は難しく、薬(ステロイド・オクラシチニブ・生物学的製剤)による長期管理が必要な場合が多いです。早期に診断・治療を開始することで、愛犬のQOLを大きく改善できます。
③ ノミアレルギー性皮膚炎
ノミの唾液に対するアレルギー反応で起こる皮膚炎です。ノミが1匹いるだけで強烈なかゆみが生じることがあり、お尻・腰・しっぽの根元に激しいかゆみと脱毛が出ます。
ノミ自体は非常に小さく見つけにくいため、「ノミがいないはず」と思っていても感染していることがあります。定期的なノミ・ダニ予防薬の投与が最も効果的な対策です。
④ 疥癬(かいせん)/ マンジ
疥癬虫(サルコプテス)というダニが皮膚に寄生することで、激しいかゆみと炎症が起こります。人間にも感染する可能性があるため、疑われる場合は早急に受診が必要です。
⑤ 脂漏症・細菌性皮膚炎(膿皮症)
皮脂の分泌バランスが崩れてフケや皮膚の炎症が起こる脂漏症や、細菌(主にブドウ球菌)が皮膚で増殖する膿皮症も犬に多い皮膚トラブルです。独特の臭いや黄色いかさぶたが特徴的です。
このような症状は早めに動物病院へ
- かゆみで出血するほど掻きむしっている
- 皮膚に膿がある・悪臭がひどい
- 48時間以内に急激に悪化した
- ぐったりしている・食欲がない症状が同時にある
- 顔や喉が腫れている(アナフィラキシーの疑い)
急激な悪化やショック症状が疑われる場合は、できるだけ早く受診してください。
🐾 編集部おすすめ 皮膚・スキンケアグッズ 3選
※ 本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます(PR)
| # | 画像 | 商品 | 評価 | 価格 | リンク |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ![]() |
ビルバック オメガダーム(EFA Gold)
Virbac🟡 中価格帯
✅ 皮膚炎・かゆみが気になる犬
|
★★★★☆ | ¥3500〜 | Amazon | 楽天 |
| 2 | ![]() |
Zymox スキンクリーム(LP3酵素)
Zymox🟡 中価格帯
✅ 皮膚炎・細菌感染が気になる犬
|
★★★☆☆ | ¥2000〜 | Amazon | 楽天 |
| 3 |
🐶
|
ビルバック セボ シャンプー
Virbac🟡 中価格帯
✅ 脂漏性皮膚炎・フケ・かゆみがある犬
|
★★☆☆☆ | ¥3000〜 | Amazon |
※ 本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます(PR)
皮膚トラブルを起こしやすい犬種
- 柴犬:食物アレルギー・アトピー性皮膚炎になりやすく、日本で特に注意が必要な犬種
- フレンチブルドッグ・パグ:皮膚のしわに湿疹や炎症が起きやすい
- ゴールデンレトリバー・ラブラドール:アトピー性皮膚炎の発症率が高い
- シーズー:脂漏症・アレルギーともに発症しやすい
- ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリア:アトピーとの関連性が研究で指摘されている
日常ケアで気をつけたいこと
- シャンプーは犬用低刺激タイプを選び、すすぎ残しのないよう丁寧に
- フードは急に変えず、1〜2週間かけて少しずつ移行する
- 定期的なノミ・ダニ予防薬の投与(特に春〜秋)
- 室内はこまめに掃除してハウスダスト・ダニを減らす
- 散歩後は足先・お腹周りを濡れタオルで拭いて花粉・汚れを落とす
この記事の著者
WanCare編集部
犬の健康情報専門メディア
獣医学的なエビデンスをもとに、愛犬の健康ケアを飼い主目線で分かりやすく解説します。各記事は公開前に事実確認を行い、「医療断言を避ける」「専門家への受診を促す」編集ポリシーに従って制作しています。
→ 詳しくはこちら
よくある質問
Q:犬の皮膚が赤くかゆくなる原因は?
A:アレルギー・乾燥・雑菌の繁殖・脂漏症などが関係することがあります。原因により合うケアが変わります。
Q:皮膚のかゆみは自宅でケアできる?
A:清潔を保つ・体質に合うシャンプーを選ぶなどが助けになります。ただし悪化する場合は自己判断せず相談してください。
Q:どんなときに受診すべき?
A:赤みが広がる・かき壊す・脱毛がある、などのときは早めの相談が安心です。


あわせて読みたい